高速道路的には要衝にあたるため工場が多数立地しています。そのため市をあげて工場見学を産業観光としてプッシュ中(でもジュースがもらえた、コカコーラが止めちゃった･･･)。まあ、逆に言うと工場が多く、殺風景ってことにもなるのですが。ナチュラルな観光スポットは、鳥栖市民いこいの場所である河内ダム湖畔のとりごえ温泉あたりくらいかなぁ･･･。
　鳥栖市田代町は昔から薬の町として知られており、サロンパスで有名な久光製薬のもともとの本社所在地です。そのため、同社が設立した中冨記念くすり博物館があります。コミュニティバスの他、ローカルバス旅から外れちゃうけど高速バスわかくす号で鳥栖神辺下車徒歩15分でもアクセス可能です。あまり知られていないけど、かなり本格的な博物館で400種類の薬木薬草園などは必見。ホントにカレーの香りがするカレープラントって植物、知ってます？　真ん前には庭園レストラン花やしきもあるので、ランチの組合せれば充実のお出かけに。
　コミュニティバスの時刻表が見当たらないと思ったら、鳥栖市バスマップというところにありました。メニュー構成がわかりにくいぞ！　なお、鳥栖市内の西鉄バス路線図は、また別のバスマップってページにあります･･･メンドクサT^T

　高速基山バス停は九州内の高速バスの乗換拠点として整備されており、JRけやき台駅もわりと近く、徒歩で13分、その名も「高速パーク＆ライド」バス停から基山町コミュニティバスだと3分で着きます。九州内の高速バスはほとんどが福岡(天神･博多駅)発なのでそれ以外の場所から乗ろうとすると使いにくいのですが、この乗換ポイントは役に立ちます。
　季節物を一つ紹介すると、基山のつつじ寺といわれる大興善寺。オンシーズンには、西鉄バスが西鉄小郡駅･JR基山駅から臨時バスを出します。まあ、臨時バスが出るぐらいですから、静かに過ごしたい人にはちょっと不向きかも･･･。なぜかこのお寺のサイトに、高速基山バス停からけやき台駅までの徒歩連絡動画がアップされてます。
　なお、基山駅は、第三セクター鉄道としては良好な経営で知られる甘木鉄道の始発駅でもありますね。

　佐賀と久留米･鳥栖を結ぶ西鉄バスが東西に横切っていくのですが、縦に移動するルートがないので各自治体がコミュニティバスを走らせています。
　この地区で一番のスポットはなんと言っても、吉野ヶ里遺跡でしょう。単なる小字だったのが、合併後の新町名に採用され、JRの駅も改称されと、地名的にも大出世しました。福岡空港～佐賀間の高速バスも、一往復だけですが高速道路から降りて吉野ヶ里遺跡前に停まります。
　高速バスわかくす号が停まる〔高速神埼〕は、昭和バス〔小渕〕で乗り換えて背振･三瀬方面にいくときや後述の九年庵へのアクセスに便利です。
　季節物を紹介すると、紅葉の名所として著名な神埼市の九年庵が人気沸騰中らしいです。佐賀出身の実業家がつくった庭園で国の名勝地指定を受けており、紅葉の時期に一週間だけ公開されるというレア感が効くのかも。神埼駅から昭和バスの臨時バスが出ます。混むのが嫌いな人は九年庵の公開時期を外すのも手かも。ローカルバス旅から外れちゃいますが高速バスを〔高速神埼〕で下車し、水車の里を経由して九年庵に隣接する似比山神社に参拝、似比山温泉(加温循環なので泉質は度外視)でお風呂に入って…とコンパクトにバス旅ハイキングが楽しめます。帰りは、昭和バスか神埼市のコミュバス利用で神埼駅に出てもいいですね。
　また、南部の筑後川流域に目を転じると、やたらに「○○島」という地名があるのに気付きます。これは筑後川が蛇行を繰り返して、三日月湖状の河川に囲まれた「島状」の土地があるため。福岡県側からみて対岸の飛び地状態になっているのが長門石･下田･浮島･大野島･道海島、佐賀県側からみると土井外･坂口･大詫間となります。 神埼市営バスの〔迎島入口〕や〔中津〕、みやき町営バスの〔土井外市場北〕から、対岸の西鉄バスや久留米市コミュニティバスの最寄りバス停まで歩いて抜けるのも面白いコースですね。オススメは赤い可愛いトラス橋「六五郎橋」(地元の人はろっごろばしと発音します)を渡る〔迎島入口〕から久留米市コミュニティバス〔六五郎橋〕（または西鉄バス〔城島中町〕）へのお散歩かな。対岸の城島は福岡の酒所で、酒蔵の町並みがしっとりしていい感じです。