島嶼部のバス旅
壱岐、対馬、五島をひとまとめにご紹介しますが、それぞれの地区の雰囲気はまったくが異なっています。
壱岐
壱岐は丸っこい。バスも循環系統が基本で、あとちょびっと例外系統があると考えればいいようです。外廻り循環と、印通寺を通らない内回り循環が基本で、湯ノ本温泉経由の勝本行きの3つが基本になっています。 郷ノ浦港から郷ノ浦のバスは船が着けばバスが待っているので、時刻表には掲載されていませんが心配ありません。
旅行者には1日1000円で乗り放題のフリー切符がお勧め。ただし、島内在住者の日常の乗車に使われるのを嫌って、「島内在住者は不可」という条件つき。バス車内や郷ノ浦港の案内所でも販売しています。
壱岐に行ったら、湯ノ本温泉に寄らないわけにはいかないでしょう。つかわれなくなった湯治棟が残る高峰温泉、米蔵を改築した煉瓦造りの浴室を持つ千石荘、施設の充実した平山旅館、掛け流しの広い浴槽が並ぶ山口温泉は、ぜひ訪れたいですね。
なお、バスの行き先表示に地域名が当てられ、実際の終点バス停と違うことがあるので注意(勝本→仲折または天ヶ原、初山→初瀬、渡良→三島フェリー待合所)。博多からのジェットフォイルに接続する定期観光バスも運行するほか、夏期にはイルカパークや筒城浜海水浴場行きの臨時バスの設定があります。
旅行者には1日1000円で乗り放題のフリー切符がお勧め。ただし、島内在住者の日常の乗車に使われるのを嫌って、「島内在住者は不可」という条件つき。バス車内や郷ノ浦港の案内所でも販売しています。
壱岐に行ったら、湯ノ本温泉に寄らないわけにはいかないでしょう。つかわれなくなった湯治棟が残る高峰温泉、米蔵を改築した煉瓦造りの浴室を持つ千石荘、施設の充実した平山旅館、掛け流しの広い浴槽が並ぶ山口温泉は、ぜひ訪れたいですね。
なお、バスの行き先表示に地域名が当てられ、実際の終点バス停と違うことがあるので注意(勝本→仲折または天ヶ原、初山→初瀬、渡良→三島フェリー待合所)。博多からのジェットフォイルに接続する定期観光バスも運行するほか、夏期にはイルカパークや筒城浜海水浴場行きの臨時バスの設定があります。
対馬
対馬は広い。天気図などでは九州本体に比べて縮小してあるが南北の距離は福岡-大牟田以上あり、1日で島全部を回るのは(バスではなく、レンタカーを借りたとしても)無理。博多から比田勝へ夜行フェリーで着いて、厳原に向けて南下していくのが効率的ですね。
リヤス海岸に囲まれ、海に沿った道はほとんどなく、ほとんどのバスは山中を縦走するので「島に来た感覚」は全然しません。わずかに、万関橋と大船越の2つの運河を渡るところで、チラッと海を見せるだけで、あとはほとんど山の中です。ただ例外的に、厳原~豆酘線の久田~内院の間は絶景! 山の中腹をうねる道から対馬海峡がど~んと見渡せます。ここはオススメってやつです。
いま対馬でひそかに観光協会が力を入れているのが砲台跡めぐり。いちばん厳原港から近いのは上見坂公園です。片道タクシーが現実的ですが、リアス式海岸の美を見せる浅茅(あそう)湾をみおろす景色と、欧州の中世の城郭を思わせるような砲台跡を両方楽しめます。詳しくは力作対馬観光物産協会の対馬砲台あるき放題を参照して下さいな。
厳原から比田勝まで乗り通す縦貫線は、一日たったの4本。所要時間は2時間半。たぶん九州でいちばん長い距離を走る普通路線バス(途中の仁位営業所でトイレ休憩あり)です。乗り通すと片道運賃は3350円もするのですが、実は現在、衝撃の価格破壊実施中。なんと全線1ヶ月定期が5000円均一!! 一日乗車券が1000円!!! 対馬交通のバスだけじゃなく、撤退路線を引き継いでいる対馬市営バス、乗合タクシーも乗車OKで、ともかく利用してもらおうという攻撃的価格設定です。
また、「古里~西泊」「西津屋~西津屋口(廃止)」「犬吠~犬吠口」などの枝線部分には、バス呼び出し装置が停留所にあり、ボタンを押すと(遅くともバスの来る10分前に押すように書いてある)、分岐部分にある回転灯が30分程度点灯し、それを見たバスが枝線部のバス停に寄るというしくみになっています。バスに乗っているときは、その停留所で降りることを運転手に告げると寄ってくれます。客のいないときは、枝線に無駄に入らなくていいから、時間が節約できる画期的システム? しかし、そういうシステムを導入するなら犬吠なんかは寄る便を限定せずに、全部ボタン呼び出しがあるときに寄るようにしておけばいっそう便利な気もするけど。
対馬の温泉はいずれも三セク大深度温泉なので、泉質的には激賞するようなところはないです。まあちょっと立ち寄る程度で、これを目的にと言うのは少々厳しいかも。
リヤス海岸に囲まれ、海に沿った道はほとんどなく、ほとんどのバスは山中を縦走するので「島に来た感覚」は全然しません。わずかに、万関橋と大船越の2つの運河を渡るところで、チラッと海を見せるだけで、あとはほとんど山の中です。ただ例外的に、厳原~豆酘線の久田~内院の間は絶景! 山の中腹をうねる道から対馬海峡がど~んと見渡せます。ここはオススメってやつです。
いま対馬でひそかに観光協会が力を入れているのが砲台跡めぐり。いちばん厳原港から近いのは上見坂公園です。片道タクシーが現実的ですが、リアス式海岸の美を見せる浅茅(あそう)湾をみおろす景色と、欧州の中世の城郭を思わせるような砲台跡を両方楽しめます。詳しくは力作対馬観光物産協会の対馬砲台あるき放題を参照して下さいな。
厳原から比田勝まで乗り通す縦貫線は、一日たったの4本。所要時間は2時間半。たぶん九州でいちばん長い距離を走る普通路線バス(途中の仁位営業所でトイレ休憩あり)です。乗り通すと片道運賃は3350円もするのですが、実は現在、衝撃の価格破壊実施中。なんと全線1ヶ月定期が5000円均一!! 一日乗車券が1000円!!! 対馬交通のバスだけじゃなく、撤退路線を引き継いでいる対馬市営バス、乗合タクシーも乗車OKで、ともかく利用してもらおうという攻撃的価格設定です。
また、「古里~西泊」「西津屋~西津屋口(廃止)」「犬吠~犬吠口」などの枝線部分には、バス呼び出し装置が停留所にあり、ボタンを押すと(遅くともバスの来る10分前に押すように書いてある)、分岐部分にある回転灯が30分程度点灯し、それを見たバスが枝線部のバス停に寄るというしくみになっています。バスに乗っているときは、その停留所で降りることを運転手に告げると寄ってくれます。客のいないときは、枝線に無駄に入らなくていいから、時間が節約できる画期的システム? しかし、そういうシステムを導入するなら犬吠なんかは寄る便を限定せずに、全部ボタン呼び出しがあるときに寄るようにしておけばいっそう便利な気もするけど。
対馬の温泉はいずれも三セク大深度温泉なので、泉質的には激賞するようなところはないです。まあちょっと立ち寄る程度で、これを目的にと言うのは少々厳しいかも。
福江島
港や空港に着いたら案内カウンターにいつでもバスの時刻表が山積みされていますので、まずそれを入手しましょう。多くのバス会社がフリーで訪れる観光客をターゲットにすることをあきらめて、ふらっと訪れると時刻も路線も案内がなくてわからないというところが多い中、この五島バスの時刻表大量配布大作戦はありがたい限りです。定期観光バスも撤退するところが多い中がんばっており「2名以上の申込みで運行」というのもスゴイ。(申し込みは前日までに0959-72-2173)なお、待望の1日乗車券1000円が(たぶん)2015年から発売開始されました。(紙媒体での情報発信は得意なんですが、何故かバスの公式サイトは系列ホテルのURLにぶら下がっています^^;)
島内には、「臨時停留所」という不思議なバス停がいくつもあります。臨時といっても、だいぶ前から通年設置されているようで、ちゃんと案内放送に入ってますし運賃表示器に表示されます。どうも、バス停の新設要望があるたびに、「臨時停留所」という名称で設置していったもののようです。近いところでは、本(?)バス停から、100mぐらいのところに臨時バス停があったりします。いっとき正規のバス停に格上げされて減ったのですが、ちょびっとずつまたもや増設中。
島の中心部の二本楠バス停は乗り換え用のターミナル(といってもたんなる駐車スペースがあるだけで、乗車券の販売窓口はない)になっており、富江、岐宿、荒川、福江、玉之浦方面の5台のバスが連絡のために並んで停車するのは大都市級の迫力(?)だったのですが、2006年のダイヤ改正で岐宿~富江線が大幅に減便となったので乗換え可能なダイヤは大幅に減ってしまいました。
また、旅行者にはあまり縁がないと思うけど、福江地区で商店街が買い物客のために自前でコミュニティバスを走しらせており、全国から見学が相次いでるんですよ。回数券までちゃんと販売しています。ただ、基本的には乗合タクシーなので「バス停の標識」がなく、途中からの乗降はちょっと難しい。下のリンク先に時刻表や路線図がありますので、興味のある方はどうぞ。福江港には入らず、五島バス「本町通」バス停前の商店街駐車場が始発になっています。
島内には、「臨時停留所」という不思議なバス停がいくつもあります。臨時といっても、だいぶ前から通年設置されているようで、ちゃんと案内放送に入ってますし運賃表示器に表示されます。どうも、バス停の新設要望があるたびに、「臨時停留所」という名称で設置していったもののようです。近いところでは、本(?)バス停から、100mぐらいのところに臨時バス停があったりします。いっとき正規のバス停に格上げされて減ったのですが、ちょびっとずつまたもや増設中。
島の中心部の二本楠バス停は乗り換え用のターミナル(といってもたんなる駐車スペースがあるだけで、乗車券の販売窓口はない)になっており、富江、岐宿、荒川、福江、玉之浦方面の5台のバスが連絡のために並んで停車するのは大都市級の迫力(?)だったのですが、2006年のダイヤ改正で岐宿~富江線が大幅に減便となったので乗換え可能なダイヤは大幅に減ってしまいました。
また、旅行者にはあまり縁がないと思うけど、福江地区で商店街が買い物客のために自前でコミュニティバスを走しらせており、全国から見学が相次いでるんですよ。回数券までちゃんと販売しています。ただ、基本的には乗合タクシーなので「バス停の標識」がなく、途中からの乗降はちょっと難しい。下のリンク先に時刻表や路線図がありますので、興味のある方はどうぞ。福江港には入らず、五島バス「本町通」バス停前の商店街駐車場が始発になっています。
久賀島
五島のうちの一島に数えられながら、早くに福江市に合併してしまったためにいちばん地味な島。
まず港にはバス停がない。バス停がないので時刻もわからない。やってきたワゴン車の車内には貼ってあるけど・・・。
私が訪問したときは蕨までの路線はまだなく、乗合タクシーを中心集落の久賀で下車して、真ん前の久賀タクシーの営業所に声を掛け、旧五輪教会の入口までタクシー移動。ここからは登山道のような道を徒歩ですすむことになります。たどりついたところは集落と呼んでよいのかわからない2軒の家と旧五輪教会、新五輪教会がある場所。しばらくすると郵便配達の方がやってきたので、地図に載っている久賀集落に抜ける山越えの道を尋ねると、もうとうの昔には廃道になったとのこと。昔はその道を往復1時間かけて歩いて配達に来ていたそうで、「あそこには○○さんの家があった」「こちらには□□さんの家があった」と指さして教えてくれたのですが、そのさす方向にはただ木が繁っているばかり。
さきほどタクシーを降りた地点まで戻ると、シスターさんたちとすれ違いました。島では訪問介護サービスを教会が主体になってやっているそうです。そのまま蕨の集落まで歩いていると、先ほどのシスターさんが乗った車が横に停まり、「乗って下さい」と声を掛けられました。途中の牢屋の窄で降ろして下さいと頼み、「施錠してますからよければ教会に戻って鍵を取ってきましょうか」という申し出を、謝辞を述べて断わり下車。しばらく見学したのち再び歩き出すと、ちょうど国会議員の集会があったらしく警備のパトカーが停まって「どういう用事でこの島に来てるんですか」・・・。
そんな外来者がめったに訪れなかったこの島は、世界遺産で注目を集める今ではすっかりかわってしまったようです。旧五輪教会の見学は予約制になり、福江港からツアーの高速船が直接五輪に乗り付けるようになったとか・・・。もうあの、もの悲しさを秘めた中にたたずむ天主堂とは会えないのでしょうね。
まず港にはバス停がない。バス停がないので時刻もわからない。やってきたワゴン車の車内には貼ってあるけど・・・。
私が訪問したときは蕨までの路線はまだなく、乗合タクシーを中心集落の久賀で下車して、真ん前の久賀タクシーの営業所に声を掛け、旧五輪教会の入口までタクシー移動。ここからは登山道のような道を徒歩ですすむことになります。たどりついたところは集落と呼んでよいのかわからない2軒の家と旧五輪教会、新五輪教会がある場所。しばらくすると郵便配達の方がやってきたので、地図に載っている久賀集落に抜ける山越えの道を尋ねると、もうとうの昔には廃道になったとのこと。昔はその道を往復1時間かけて歩いて配達に来ていたそうで、「あそこには○○さんの家があった」「こちらには□□さんの家があった」と指さして教えてくれたのですが、そのさす方向にはただ木が繁っているばかり。
さきほどタクシーを降りた地点まで戻ると、シスターさんたちとすれ違いました。島では訪問介護サービスを教会が主体になってやっているそうです。そのまま蕨の集落まで歩いていると、先ほどのシスターさんが乗った車が横に停まり、「乗って下さい」と声を掛けられました。途中の牢屋の窄で降ろして下さいと頼み、「施錠してますからよければ教会に戻って鍵を取ってきましょうか」という申し出を、謝辞を述べて断わり下車。しばらく見学したのち再び歩き出すと、ちょうど国会議員の集会があったらしく警備のパトカーが停まって「どういう用事でこの島に来てるんですか」・・・。
そんな外来者がめったに訪れなかったこの島は、世界遺産で注目を集める今ではすっかりかわってしまったようです。旧五輪教会の見学は予約制になり、福江港からツアーの高速船が直接五輪に乗り付けるようになったとか・・・。もうあの、もの悲しさを秘めた中にたたずむ天主堂とは会えないのでしょうね。
奈留島
昔はこの一島で奈留町を形成していました。ヤツデの葉っぱのような形をした島の狭い道を、時速20km程度の自転車のような速度でバスが走り回っています。
3月末には、島内の小・中・高の先生の離任式があり、見送る生徒・学生とその家族でどこにみんな住んでいたのかと思うほどターミナルは人で埋まります。何百という数で縄のようになった紙テープがちぎれて船が出航していく様は壮観。高校生がつぎつぎ防波堤にたってエールを送った後、部活の顧問の先生だったりすると、港の出口まで泳いで船を見送るために、部員が次々と海に飛び込む。その日にたまたま出くわしただけの私の手にも、いつのまにか渡された紙テープが握られていました。
博多と五島をむすぶ野母商船のフェリー太古は、博多を夜に出発する夜行フェリーですが新造されたばかりで設備も充実した快適な船です。奈留も含め、途中寄港する港は船の新造にあわせてすべて大きく作り替えられています。トンボロが名勝となる前島行きの渡船は、以前の旧奈留港(浦桟橋)から出ていますので歩いて10分程度離れています。
3月末には、島内の小・中・高の先生の離任式があり、見送る生徒・学生とその家族でどこにみんな住んでいたのかと思うほどターミナルは人で埋まります。何百という数で縄のようになった紙テープがちぎれて船が出航していく様は壮観。高校生がつぎつぎ防波堤にたってエールを送った後、部活の顧問の先生だったりすると、港の出口まで泳いで船を見送るために、部員が次々と海に飛び込む。その日にたまたま出くわしただけの私の手にも、いつのまにか渡された紙テープが握られていました。
博多と五島をむすぶ野母商船のフェリー太古は、博多を夜に出発する夜行フェリーですが新造されたばかりで設備も充実した快適な船です。奈留も含め、途中寄港する港は船の新造にあわせてすべて大きく作り替えられています。トンボロが名勝となる前島行きの渡船は、以前の旧奈留港(浦桟橋)から出ていますので歩いて10分程度離れています。
中通島・若松島・漁生浦島・有福島・日島
中通島というのは、県外者にはなじみのない名前ですが、これが通称「上五島」の本島になります。複雑に入り組んだ島ですが、島内を縦走する国道384号は比較的海にそっているので、眺めが楽しめます。とくに郷の首~白魚の間は、対岸の若松島やその間に点々とみえる小島が、海の情景を引き立たせてくれます。市販の時刻表には載っていませんが、福江と土井の浦・若松・郷の首をむすぶローカル航路である五島旅客船もルートに組み込むと変化が出ます。
上五島の旅のテーマといえば、教会めぐりでしょうか。規模は小さいながら、・・・いやそれだからこそただよう趣は、上五島めぐりに欠かせません。神社だとどこにもあるんで、小さい神社だと「な~んだ」といった感じになってしまうんですが、教会というと「じ~ん」と来てしまいますね。八百万の神様、ごめんなさい。
島の最北端、津和崎訪問もオススメ。本当に泳いで渡れるばかりのところに野崎島の舟森の集落跡が見えます。(でも素人目にもわかるぐらい増水した川のように潮の流れが速く、泳ぐと確実に流されて死にそうです)人も少なくてお気に入りの場所です。
海水浴場といえば、有川の蛤浜が有名ですが、奈良尾の高井旅もなかなかでした。こじんまりとした旧奈良尾町営のコテージがあり、小さな食堂まで営業しているので海でゆっくり一日を過ごしたい方にはオススメだったのですが、町が合併した後、管理が急速に悪化。コテージに備え付けのノートには、かつては東京からの旅行者の感激のメッセージもあったのですが・・・。
なお、奈良尾港の真ん前の高台の上に、奈良尾温泉があります。車だと遠回りですが、港から登っていく遊歩道(入口がわかりにくいのですが)を行けば10分程度で着きます。
また、若松島、漁生浦島、有福島、日島は現在架橋されており、中通島からバスでむかうことができます。旧若松町時代は、町営渡船と町営スクールバス(混乗で一般利用可)が島中を巡っていたのですが、架橋と道路整備によりあんなにたくさんあった渡船は全廃、つい数年前まで初乗り40円で乗れた町営スクールバスも西肥バスに委譲されて消滅してしまいました。民間のバスが廃止になって町営の代替バスが走るのが一般的なのですが、ここではなぜか逆さまです。まあ、おかげでSUNQパスで乗れるようになった訳ですが^^;
上五島の旅のテーマといえば、教会めぐりでしょうか。規模は小さいながら、・・・いやそれだからこそただよう趣は、上五島めぐりに欠かせません。神社だとどこにもあるんで、小さい神社だと「な~んだ」といった感じになってしまうんですが、教会というと「じ~ん」と来てしまいますね。八百万の神様、ごめんなさい。
島の最北端、津和崎訪問もオススメ。本当に泳いで渡れるばかりのところに野崎島の舟森の集落跡が見えます。(でも素人目にもわかるぐらい増水した川のように潮の流れが速く、泳ぐと確実に流されて死にそうです)人も少なくてお気に入りの場所です。
海水浴場といえば、有川の蛤浜が有名ですが、奈良尾の高井旅もなかなかでした。こじんまりとした旧奈良尾町営のコテージがあり、小さな食堂まで営業しているので海でゆっくり一日を過ごしたい方にはオススメだったのですが、町が合併した後、管理が急速に悪化。コテージに備え付けのノートには、かつては東京からの旅行者の感激のメッセージもあったのですが・・・。
なお、奈良尾港の真ん前の高台の上に、奈良尾温泉があります。車だと遠回りですが、港から登っていく遊歩道(入口がわかりにくいのですが)を行けば10分程度で着きます。
また、若松島、漁生浦島、有福島、日島は現在架橋されており、中通島からバスでむかうことができます。旧若松町時代は、町営渡船と町営スクールバス(混乗で一般利用可)が島中を巡っていたのですが、架橋と道路整備によりあんなにたくさんあった渡船は全廃、つい数年前まで初乗り40円で乗れた町営スクールバスも西肥バスに委譲されて消滅してしまいました。民間のバスが廃止になって町営の代替バスが走るのが一般的なのですが、ここではなぜか逆さまです。まあ、おかげでSUNQパスで乗れるようになった訳ですが^^;
小値賀島・宇久島
宇久島と小値賀島は、正確には平戸諸島に属し、五島には入りません。五島は、福江・久賀・奈留・中通・若松の5島を指すんだそうです。(とくに上五島というときは、中通・若松の2島を指す)そもそも郡が違っていて「五島」は五島藩に由来する南松浦郡、小値賀・宇久は平戸藩(正確に言うと中通島の北魚目から)に由来する北松浦郡です。なお、市町村合併の際、宇久は佐世保市を選択し佐世保市になってしまいました。
宇久・小値賀島までのアクセスとして便利なのは、福岡からの五島行き夜行フェリー。ちょっと宇久・小値賀着は早いが、待合所には枕・布団などが備えてある仮眠室があり日が昇るまで仮眠できます。
さて、まずは小値賀。おぢかアイランドツーリズムといえば、グリーンツーリズムの全国トップランナーです。サライなんかにも特集が組まれたりして、古民家ステイはまさに福岡はスルーして東京ターゲットのお値段。ちょっとそこはパスして、野崎島に泊まりましょう。小値賀港につくと、おぢか島旅コンシェルジュが一切の旅のお世話をしてくれ、野崎島での宿泊、バーベQ、魚釣り、すべて手配済み(要事前予約)。お支払いを済ませて渡島するだけです。旧野崎小学校を改築した宿舎を遠巻きに眺める野生鹿たち、青い海、誰かが鳴らす旧野首天主堂の鐘の音・・・。
あっ、肝心のバス旅の話が抜けてますね。小値賀交通は、西肥バス撤退後に第三セクターで作られたバス会社です。小さい小値賀島内をくまなくカバーしており、縦横無尽です。さらに小さな離島たちへ渡る小値賀町営の離島航路(大島・六島・野崎島・納島行き)も出ていますので、島めぐりもいいかも。
さて、一方の宇久観光バスは、やはり西肥バスの後釜の第三セクター。バスは2台で運転手も2人、名目上の社長は町長ですが、実質の企業体としての管理者はバスの運転手のうちの1人。実質の「社長」が運転するバスで、島巡りとはオツなもの? ただし、観光スポット(=眺めがよい=人家がない)となる島北西部はずいぶん昔に路線撤退しており、「観光」と社名にはついているが(西肥バス末期に「西肥観光バス」という子会社が運営をしていた名残)、このバスに乗っても「観光旅行」にはなりません。ちょっと歩くことが必要になります。
2つの島は市販の時刻表に載っている航路の他、宇久神浦港~寺島~小値賀町の佐世保市営交通船でも結ばれています。こちらのルートを使ってみるのも面白い。
宇久・小値賀島までのアクセスとして便利なのは、福岡からの五島行き夜行フェリー。ちょっと宇久・小値賀着は早いが、待合所には枕・布団などが備えてある仮眠室があり日が昇るまで仮眠できます。
さて、まずは小値賀。おぢかアイランドツーリズムといえば、グリーンツーリズムの全国トップランナーです。サライなんかにも特集が組まれたりして、古民家ステイはまさに福岡はスルーして東京ターゲットのお値段。ちょっとそこはパスして、野崎島に泊まりましょう。小値賀港につくと、おぢか島旅コンシェルジュが一切の旅のお世話をしてくれ、野崎島での宿泊、バーベQ、魚釣り、すべて手配済み(要事前予約)。お支払いを済ませて渡島するだけです。旧野崎小学校を改築した宿舎を遠巻きに眺める野生鹿たち、青い海、誰かが鳴らす旧野首天主堂の鐘の音・・・。
あっ、肝心のバス旅の話が抜けてますね。小値賀交通は、西肥バス撤退後に第三セクターで作られたバス会社です。小さい小値賀島内をくまなくカバーしており、縦横無尽です。さらに小さな離島たちへ渡る小値賀町営の離島航路(大島・六島・野崎島・納島行き)も出ていますので、島めぐりもいいかも。
さて、一方の宇久観光バスは、やはり西肥バスの後釜の第三セクター。バスは2台で運転手も2人、名目上の社長は町長ですが、実質の企業体としての管理者はバスの運転手のうちの1人。実質の「社長」が運転するバスで、島巡りとはオツなもの? ただし、観光スポット(=眺めがよい=人家がない)となる島北西部はずいぶん昔に路線撤退しており、「観光」と社名にはついているが(西肥バス末期に「西肥観光バス」という子会社が運営をしていた名残)、このバスに乗っても「観光旅行」にはなりません。ちょっと歩くことが必要になります。
2つの島は市販の時刻表に載っている航路の他、宇久神浦港~寺島~小値賀町の佐世保市営交通船でも結ばれています。こちらのルートを使ってみるのも面白い。
島嶼部の時刻表
交通事業者名 | 主な自治体 | 主な結節点となる駅・港・バスターミナル(BT) | 主なローカルバス旅 観光地 |
---|---|---|---|
壱岐交通![]() |
壱岐市 | 郷ノ浦港(博多・大島・長島・原島行き)、芦辺港(博多・対馬行き)、壱岐空港、(三島フェリー待合所=)渡良浦(原島・長島・大島・郷ノ浦行き) | 定期観光バス、湯ノ本温泉、辰の島、壱岐イルカパーク、原の辻遺跡、一支国博物館、勝本朝市 |
対馬交通 →対馬市役所 |
対馬市 | 厳原港(博多・釜山行き)、比田勝港(博多・釜山行き)、(対馬病院=)長板浦(市営渡海船-仁位行き) | 砲台めぐり、万関橋、万松院、石屋根、浅茅湾 |
対馬市営バス![]() |
対馬市(主に北部の支線) | 比田勝港(博多・釜山行き) | 鰐浦のヒトツバダコ、上対馬温泉、豊砲台跡、(仁位浜口=)仁位港(長板浦(対馬病院)行き) |
五島バス![]() |
五島市 | 福江港(博多・長崎・若松島・中通島・椛島・黄島・赤島・久賀島行き)、福江空港、(富江=)富江港(黒島行き)、(船着場=)奥浦港(田の浦港[久賀島]行き) | 定期観光バス、鐙瀬熔岩海岸、福江城、堂崎天主堂、荒川温泉、福江温泉、大瀬崎灯台 |
三井楽半島バス |
五島市(旧三井楽) | 三井楽[五島バス]、貝津港(嵯峨島行き) | 貝津教会、淵ノ元カトリック墓碑群、遣唐使空海記念碑 |
久賀島地区乗合タクシー →五島市役所 |
五島市久賀島 | (渡船待合所=)田の浦港(福江・奥浦行き) | 旧五輪教会堂、牢屋の窄記念聖堂 |
五島市乗合タクシー | 五島市(旧岐宿町) | ※詳細不明 | - |
奈留島バス →五島市役所 |
五島市奈留島 | (フェリーターミナル=)奈留港(福江・長崎行き) | 江上天主堂、汐池ラグーン、奈留高校の松任谷由実の歌碑、笠松宏有記念館 |
西肥バス![]() ![]() |
新上五島町 | 奈良尾港(福江・長崎行き)、若松港(福江行き)、(土井ノ浦桟橋=)土井ノ浦港(福江行き)、(郷の首=)郷の首港(福江行き)、(青方港相河ターミナル=)青方港(福江・博多行き)、(有川港ターミナル=)有川港(宇久・小値賀・佐世保行き)、(鯛の浦=)鯛ノ浦港(長崎行き)、(有住=)有住港(崎戸・佐世保行き) | 頭ヶ島天主堂、青砂ヶ浦教会、冷水教会、大曽教会、蛤浜、奈良尾温泉、日島の野生鹿 |
新上五島町乗合タクシー | 新上五島町(旧奈良尾町、旧若松町) | ※詳細不明 | - |
小値賀交通 →小値賀町役場 |
小値賀町(小値賀島) | 小値賀港(五島・博多行き)、(離島待合所=)笛吹港(大島・六島・野崎島行き)、(柳波止場=)柳港(宇久島(神浦)・納島行き) | おぢかアイランドツーリズム、斑(まだら)のポットホール、旧野首天主堂(野崎島)、長崎鼻 |
宇久観光バス |
佐世保市宇久島 | (宇久ターミナル=)宇久平港(佐世保・有川行き)、(神浦=)神浦港(寺島・小値賀(柳港)行き) | 対馬瀬灯台、浜方ふれあい館 |